米国ETFが人気みたいだね
気になっているけど何を選んだらいいかわからない・・・
略語みたいなのがたくさんあるけどどういう意味なの?
この記事では、米国ETFを主要な指数に連動するものや高配当など、特徴別にピックアップし、初めて投資される方でも選びやすいようにご案内します。
何度でも立ち上がり成長を続ける米国経済の底力に手軽に投資してみよう!
まずはこの図をご覧ください。
この図は米国の代表的な株価指数であるS&P500(青)と日本の代表的な株価指数である日経平均株価(赤)の10年間の推移を表したものです。互いに長期的には成長していますが、下落相場からの回復はS&P500の方が早いですね。また、2021年6月現在のコロナ渦でも力強く成長しています。
このように何度も大きな下落を乗り越え成長する米国経済に簡単に投資できるのが、今回ご紹介する米国ETFです。
ETFとは、簡単に説明すると資産運用会社が選んだ企業のセットに、証券取引所が開いている時間にリアルタイムで投資できるという仕組みの金融商品です。
ここからは、ETFを連動する指数などの投資対象や投資目的にわけて解説していきます。
初めて投資をしようと検討されている方は、税制優遇が手厚いつみたてNISAがおすすめです。詳しくは下の記事をご参照ください。
S&P 500指数連動ETF
S&P 500とは
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数である。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。
Wikipediaより引用
S&P 500指数連動ETFに投資することで、米国の主要企業500社に投資できるということですね。
VOO
VANGUARD S&P 500 ETF
VOOとはバンガード社が運用するS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指すETFです。
設定日は2010年と運用期間は短いものの、純資産総額が225,730.52百米ドルと多く、経費率の安さも合わさってSBI証券の米国ETF保有口座ランキングで2位の人気ETFです。(2020年12月末時点)
IVV
iシェアーズ S&P 500 ETF
IVVとはブラックロック社が運用するS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指すETFです。
900兆円近い運用資産を誇る巨大資産運用会社が運用しており、VOOと並んで人気のETFですね。
SPY
SPDR S&P 500 ETF トラスト
SPYとは、ステートストリート社が運用するS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指すETFです。
ステートストリート社の運用するETFの中でもトップ級の運用総額を誇る大人気ETFです。設定日は1993年とS&P 500指数連動ETFの中でも最も歴史のあり、信頼されているETFです。
上記のETFを比べてみましょう。
同じS&P 500指数に連動するETFだけど、組み入れ銘柄の比率や経費が違うんだね。
分配月が同じで利回りもほぼ同じだから、経費率が低い方がお得だね!
コアセクターはIT企業、ヘルスケアと同じですが、設定日の違いなどから基準価格や純資産額が異なります。SPYは設定日が一番古いこともあり純資産額が最も多く、安定性があります。一方VOOは設定日が若いですが、経費率が最安で長期運用ではお得ですね。IVVは直近分配金が多く、配当重視の方には魅力的ですね。
高配当ETF
利回りの高さが人気の高配当ETFを見ていきましょう。
VYM
バンガード 米国高配当株式ETF
VYMとはバンガード社が運用するFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指すETFです。
高い配当利回りの銘柄で構成されており、直近の分配利回りは2.81%とS&P 500指数連動ETFに比べおよそ1.5%も高くなっています。
HDV
iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF
HDVとは、ブラックロック社が運用する通常モーニングスター配当フォーカス指数(同指数)の価格と利回りパフォーマンスに連動した投資成果を目指すETFです。
75銘柄から構成されており、財務健全性が高く持続的に平均以上の配当を期待できる企業に分散投資することができます。
SPYD
SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
SPYDとは、ステートストリート社が運用する、S&P500指数の採用銘柄のうち配当支払い上位80銘柄のパフォーマンスを計測することを目標とする指数を目標にするETFです。
設定日が2015年とかなり若くチャートからも価格変動が大きいことが分かりリスクは大きいですが、分配利回りは4.43%とかなり高くなっています。
ここで3つを比較してみましょう
コアセクターが金融、エネルギー、不動産など違いがありますね。つまり、配当に影響を与えるセクターが異なるため、S&P 500指数連動ETFのように横並びで比べることができません。分配利回りだけに注目してしましそうですが、各セクターの状況をこまめに確認しつつ投資することを意識したいです。
その他指数連動ETF
上記以外の指数に連動するETFを確認します。配当利回りが少ないかわりに大きなキャピタルゲインを狙える特徴があります。
DIA
SPDR ダウ工業株平均ETF
DIAとは、ステートストリート社が運用するダウ工業株平均指数の価格・収益実績に連動することを目指すETFです。
対象銘柄が30と少ないですが、アメリカの経済専門紙である「ウォールストリートジャーナル」を発行するダウ・ジョーンズ社が財政基盤が強く、安定した成長性が期待できる企業を厳選しているので、チャートを見ても継続的な成長が見られます。分配金が各月にあるところが特徴的です。
QQQ
インベスコ QQQ トラスト シリーズ1
QQQとは、インベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメント LLCが運用するナスダック上場の時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数に連動する投資成果を目指すETFです。
銘柄の大部分をIT企業が占めており、続いて一般消費財やヘルスケアの比率が大きいです。値動きが激しく、値上がりによるキャピタルゲイン狙いとなっており配当利回りは少なめとなっています。
それでは比較してみましょう。
2つとも経費率の低さが魅力的です。コアセクターが大きく異なるので、ETFの特徴は似ていますが購入を検討する際は互いに主要なセクターを確認しておきましょう。
まとめ
上記のETFをまとめるとこのようになります。
全体的にIT企業とヘルスケアの銘柄が多いことが分かります。
米国ETFに投資する際にはGAFAMは避けては通れないですね。この5銘柄だけで日経平均株価を構成する225銘柄の時価総額を超える巨大IT企業なので良くも悪くも大きな影響をどのETFにも与えます。
逆の考え方をすると、
リスクについては自身のリスク許容度によって異なりますが、投資対象としてこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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