投機は危険だからダメなの?投資との違いと付き合い方をFPが解説!

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ちんうなぎ
この記事の執筆者。

サイト運営をしながら投資について学んでいます。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)

投資について勉強していると投機って言葉をよく目にするけど、投資とは違うの?

投機は危険だからダメって聞いたことがあるね

なんで投機は危険なの?投機はしてはいけないのかな・・・

この記事では、投資と投機の違いや、投機はダメなのか?投資との上手な付き合い方は?などの疑問について解説します。

目次

投資と投機の違いは?

まずは投資と投機についての意味から見ていきましょう。

投資とは、
とう‐し【投資】
①利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。
②比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。「息子に―する」
③元本の保全とそれに対する一定の利回りとを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。「―家」
④経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。
広辞苑より引用

簡単に説明すると、

投資とは

企業や不動産など、投資対象が将来価値を生み出すことによって得られる利益を期待して資金を出資することをいいます。

投資対象が成長を続けることで投資家は利益を享受し続けることができるので投資対象とは長期的な付き合いになります。

下図は S&P 500 に連動するETFであるiシェアーズ S&P 500 米国株 ETFの基準価格のパフォーマンス推移です。

出典;ブラックロック iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF


期間は設定された2017年10月から現在までです。4年に満たない期間ですが、コロナショックなどでの短期的な下落はあるものの、長期的に見ると右肩上がりの成長をしています。

では、投機とはどんな違いがあるのでしょうか。

投機とは、
とう‐き【投機】
とう‐き【投機】
①禅宗で、師家しけと弟子のはたらき(機)が一つになること。悟りを開くこと。
②(speculation)損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為。やま。
③市価の変動を予想して、その差益を得るために行う売買取引。
広辞苑より引用

③にあるように、

投機とは

価格が変動するものであれば、出資する対象が成長してもしなくても利益を得ることができます

ここが投資との大きな違いです。

投資と投機の違いは、出資する対象自体が将来価値を生み出すか、生み出さないかの違いといえます。


価値を生み出すことはないが、価格が変動する例を挙げると、ビットコインのような仮想通貨やFXがあります。

ビットコインはその特性から総量が決まっており、金利を生み出すこともありません。しかし、1ビットコインの価格が変動することにより安い時に買って高い時に売ると利益を得ることができます。FXも2国間の為替レートの変動によって利益を得ることができます。

ここで投資の説明の際に挙げたiシェアーズ S&P 500 米国株 ETFの1か月間のパフォーマンス推移を見てみましょう。

出典;ブラックロック iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF

1か月間という短い期間では企業の成長もほとんどないように思えますが、図では投資家のETFの売買によって価格は変動しています。

つまり、

出資対象が成長するものでも、短期的な価格変動による利益を得るために売買をすることは投資ではなく投機に分類されます。

まとめると、

投資は出資対象が成長して価値を生み出すことによって利益を得ることで、投機は出資対象の価格変動によって利益を得ることです。その特性上投資は長期的、投機は短期的な取引がされやすい特徴があります。

投資と投機

おすすめは投資

投資と投機の違いが分かったところで、どちらがおすすめなの?

結論から申し上げますと、投資がおすすめです。

なぜかというと、

投資は長期的に出資することで安定した成長を目指すことができ、少ない金額からでもコツコツ続けることで大きな資産を得ることが可能だからです。

企業の業績や不動産の価格などは時間とともに少しずつ成長していくものなので、ローリスクローリターンで長期的な資産形成ができます。また株式投資は企業からの配当金や株主優待など、売却益のほかにも利益を得ることができます。

一方で投機は短期的な価格変動で利益を得ることを目指すので、出資する金額が大きくなりやすいほか、出資金を担保に証券会社から買付代金を借りて取引する信用取引などハイリスクハイリターンな取引になりやすい特徴があります。

このことから、

投機よりも投資の方が資産を長期にわたって安全に増やすことができるため、投資の方がおすすめといえます。

しかし、ここで注意しておきたいのが

投機よりも投資の方が安全というだけで、どちらも元本割れのリスクがあります。

自身の資産における投資に使う金額の割合や、投資対象の内訳などについてよく理解したうえで投資することを心がけましょう。

投資を始めるなら、最初は税制優遇が手厚いつみたてNISAがおすすめです。始め方については下の記事で解説しています。

投機はダメなの?

それではリスクの大きい投機はしてはいけないのでしょうか。

この疑問については、人にとって考え方が異なるし、正解がない問題といえます。

私の個人的な考えとしては

投機は自身のアセットアロケーション(資産配分)の一つの資産クラスとして、リスクについて理解したうえで取り入れるなら、しても良いと考えています。

理由としては、

投資や投機においては、リスクを取らなければリターンを得ることができず、現預金と比較的安全な投資信託やETF、債券をメインにアセットアロケーションを構成しているのであれば、資産の一部で大きなリターンを狙いに行くのは決して悪い選択ではないと考えるからです。

アセットアロケーションとポートフォリオ、資産クラスの図

極端な話だと投機に充てた金額がゼロになってしまっても自身の資産に大きな影響を与えることがないような金額であれば、相場観や価格変動を見る目を養うためにも投機をしてみるといいのではないでしょうか。

興味のある方は、FXの始め方について初めての方にもわかりやすく解説した記事がありますので、下の記事を参考にしてみてください。

投機との付き合い方

上記でも挙げたように、仮想通貨やFX、短期的な株式等の売買、最近ではミーム株と呼ばれる個人投資家によって取引される流行株など投機対象は多岐にわたります。

このような投機対象とうまく付き合うためには、5つのルールを決めておくと無理のない投機をすることができると考えています。

  • 出資する資産の配分に気を付け、決めた以上の金額を使わない。
  • 出資する金額は失っても精神的に大きな苦痛を伴わない程度の金額にする
  • 証券口座を長期で運用する用の口座とわける
  • レバレッジを効かせすぎない
  • 海外の株価の指数に連動するレバレッジETFは為替リスクにも注意する

さいごに

資産運用については投資家やファイナンシャルプランナー、証券や保険を扱う会社に勤める方など様々な背景を持つ多くの人がそれぞれに異なる考えを持っています。

そのどれもが正解や不正解のあるものではありません。資産運用は個人個人が自身のライフプランによって決めた目的を達成するために、計画的に取り組むものです。したがって長期的な取り組みになることが多く、運用する中で知識や経験を蓄えていくことになります。

投資をメインに長く運用をしていく中でスパイス的な役割で投機を取り入れてみると、資産運用の幅が広がるかもしれません。

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