みなさんは保険に加入した時、
- どのようなリスクに備えているのか
- いくら必要か
- 貯蓄型の保険なら実質利回りは何パーセントあるのか
など、明確な理由をもって保険商品を選ばれましたか?
社会人になったし何となく・・・
子どもがいるから生命保険に加入しているけど、保険料の負担がしんどい
利回り?
ご自身が加入している保険について、実はよく内容を知らないでいる方が多いようです。
この記事では、保険の加入や見直しについて、自分で必要な保険商品をしっかり選ぶことができるように保険選びのタイミングや保険を見直す際のポイントについてFPである筆者が解説します。
先に前提として知っていただきたいのが、もしもの時にいくら必要になるのかということです。
例えば、生命保険の死亡保障額だと必要保障額は
となります。
死亡時点の預貯金と死亡保険金、遺族年金などでその先の遺族の生活費や教育費、住宅ローンなどを支払うと考えると死亡保険金がいくら必要なのかが大まかに計算できます。この際に、本来ならライフイベント表などを作成して詳しく調べますが、簡単なものだと金融庁のライフプランシミュレーションが参考になります。必要な保障額以上の保険に、多額の掛け金を支払って加入していたということがないように注意して保険を選んでください。
保険の加入を考えるタイミング
保険に加入するタイミングでよく言われるのが社会人になった時や結婚して子どもが生まれたときですよね。
ここでは保険に加入するタイミングと、その際よく選ばれる保険について解説します。
保険の加入を考えるタイミング① 社会人になったとき
社会人になった時に親から加入を勧められるといったケースが多いのではないでしょうか。
親や会社の上司から勧められてなんとなく加入された方もいらっしゃるかと思います。
しかし、実は社会人になった時には独身なら保険の加入はあまり優先度は高くありません。
理由としては、
社会保険を活用することで済むリスクがほとんどだからです。
万が一亡くなっても、独身で養っている人がいない場合は生命保険も必要ないですよね。例外として、貯蓄が全くない方の場合は、安い掛け捨ての医療保険の加入をお勧めします。
保険の加入を考えるタイミング② 結婚した時
結婚すると人によっては配偶者を養っていく必要があります。
この時にようやく保険が必要になります。
将来起こるかもしれないリスクに備えて、死亡や高度障害に備える生命保険や病気やケガで働けなくなったときに備える医療保険、所得補償保険などを検討する必要があります。
この際にも、遺族年金や傷病手当、高額療養費制度といった健康保険でカバーできる金額を把握しておきましょう。
保険の加入を考えるタイミング③ 妊娠・出産
新たに家族が増えると、死亡や高度障害のリスクに備えて、万が一の時に遺族が受け取ることができる保険金の金額を増やす必要があります。
生命保険では終身保険や収入保障保険を組み合わせるなどして一時金と年金で対策する。病気やケガについては医療保険やがん保険で備えるといった様々なリスクについて複合的な視点から保険を選ぶ必要があります。
保険の加入を考えるタイミング④ 子どもの独立~老後
子どもが独立すると、生命保険の死亡保障額が少なくなります。この時に加入している保険を見直し、掛け金を老後の生活資金に切り替えるといった対応が必要になります。生命保険の切り替えで浮いた掛け金を介護保険に充てることも検討するといいでしょう。
ここまで、保険に加入するタイミングについて紹介しましたが、
理由は、
- 貯蓄型の保険は保険料が高額になりやすい。
- 貯蓄部分に関しては貯金と投資信託での資産運用など、保険と切り離して考える方が長期的には資産が増えやすい。
ということです。保険商品に付随した投資信託の利回りから手数料を引かれるととても低い利率の投資信託だったというケースが少なくありません。
また、投資というキーワードはこれからの時代で無視することはできないほど重要です。若いうちから実際に投資をすることで、投資に対する感覚を養うことも必要です。
保険商品を見直す際のポイント
ここでは保険商品を見直す際に気を付けておきたいポイントをご紹介します。
保険商品を見直す際のポイント① 保険料
生命保険の死亡保障額だけでも、
若いうちに加入した保険が一生涯有効とは限らないことをよく理解しておきましょう。また、家計を圧迫するほど高額な保険料を払ってはいませんか?保障内容を見直すことで、貯蓄でもリスクに備えることができます。
保険商品を見直す際のポイント② 保険期間
定期保険に加入される場合は
満期のタイミングで子どもの進学など大きなライフイベントがきて、出費が増えるのに保険料も増えるというようなことがないように、ライフイベントの確認をして保険期間を設定するといいでしょう。
保険商品を見直す際のポイント③ 保険金の受取人
万が一の場合に保険金を受け取る人を誤らないように注意しましょう。受取人によってかかる税金の種類や税額が異なります。
最も自分の目的に合った保険商品を探そう
具体的な保障額や保険の種類がわかったとしても
大量にある保険商品から最も自分の目的に合った保険商品を探すのはかなり大変です。
そこで、保険やお金に関する様々な分野に詳しいFPに相談することをおすすめします。
FPに保険を相談できるサービスをまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。
さいごに
保険商品は自身や家族のために一生涯付き合っていくパートナーです。単純な経済合理性の観点だけで商品を決めたり、感情論だけでよく商品の内容を調べなかったりと極端な選択をすることがないよう、注意しましょう。
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