FX取引は、為替相場の変動を予想し、それに応じて通貨を売買することで利益を得る取引です。
初めての方でも比較的簡単に始められますが、取引に潜むリスクもあるため、しっかりと基礎知識を学ぶ必要があります。
この記事では、FX初心者に向けてFX取引の基礎知識や取引の始め方、おすすめのFX会社と開設方法、取引スタイル、Q&Aなどを解説しています。
この記事を読むことでFXについての基礎知識をおさえながら、すぐに取引に挑戦することができます!
ファイナンシャルプランナーである筆者が、初心者でも安心して取り組めるようにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
FX取引の基礎知識
まずは、FXとは何か、外貨預金との違い、レバレッジや空売りといった用語について解説します。
また、FXについての様々なリスクも説明します。
FXとは
FXとは、Foreign Exchange(外国為替証拠金取引)の略称であり、通貨の価格変動を予想して投資する金融商品です。
例えば、日本円とアメリカドルの相場が1ドル110円であるときに、1万円で100ドル買ったとすると、相場が1ドル115円になった場合、その100ドルを1万1500円で売ることで、500円の利益を得ることができます。
外貨預金との違い
FXと外貨預金は、通貨を取引する点で共通していますが、違いがあります。
外貨預金は、自分のお金を外貨で預け、為替変動による利益を得ることができる金融商品です。
一方、FXは証拠金取引であり、少額の証拠金を拠出して大きな取引を行うことができるため、小資本での投資が可能です。
証拠金取引とは、FXや株式などの投資取引において、投資家が取引を行うために必要となる資金を証拠金として預け、その証拠金を元にレバレッジを利用して取引を行う方法のことです。
レバレッジ
FXの特徴の一つであるレバレッジとは、少ない証拠金で大きな取引を行うための仕組みのことを指します。
レバレッジを利用することで、投資家は自分が持っている証拠金の何倍もの取引を行うことができます。
例えば、100倍のレバレッジを利用する場合、1万円の証拠金で100万円分の取引を行うことができます。
この場合、100万円の取引に対して1万円の証拠金で取引を行うことができるため、100倍のレバレッジと言われます。
ただし、レバレッジが高くなるほど、利益も損失も大きくなるため、リスク管理が必要です。
空売り
空売りとは、株式やFXなどの投資商品を売ってから買い戻すことで利益を得る手法です。
例えば、1万円で100ドル買った場合、相場が下落することを予想して、その100ドルを1万円で売却し、相場が下がったところで100ドルを9,500円で買い戻すことで、500円の利益を得ることができます。
ただし、空売りは値下がりした時にしか利益が出せないため、リスクが高くなることがあります。
FXのリスク
FXには、以下のようなリスクがあります。
- 為替リスク:為替相場が予想と異なった方向に動いた場合に損失が生じます。
- レバレッジリスク:レバレッジを掛けて大きな取引をすることにより、大きな損失を被ることがあります。
- スワップポイントリスク:FXの取引では、翌日以降に決済する場合、当日の利益や損失に加えて、スワップポイントと呼ばれる金利差が発生します。金利差が損失を生じることもあります。
- 通貨リスク:外国通貨に投資する場合、その国の政治や経済情勢に影響を受けるため、通貨価値が急激に変動することがあります。
- プラットフォームリスク:取引を行うプラットフォームの障害や操作ミスによって、トレーダーの利益が減少する場合があります。
以上のようなリスクがあるため、FX取引においてはリスクマネジメントが重要になります。
リスクマネジメントとは、投資家がリスクを把握し、そのリスクを最小限に抑えるための戦略を立てることです。
例えば、ストップロス注文を入れて、損失が一定額に達した場合に自動的に決済するようにするなど、投資家が自分自身のリスクをコントロールすることが求められます。
ストップロス注文とは、損失を最小限に抑えるために利用される注文方法のことを指します。ストップロス注文を設定することで、損失が一定のレベルに達した場合、自動的に取引が終了するようにすることができます。
FX取引におけるトレードスタイルの選択
FXにおいては、いくつかのトレードスタイルがあります。以下に代表的なものを挙げます。
また、実際にトレードをする際は、練習としてデモトレードと呼ばれる実際にお金を使わない取引体験をおすすめします。
スキャルピング
短時間で小さな利益を積み重ねるトレードスタイル。
数分~数十分程度の短期トレードを繰り返すことで、小さな値幅でも利益を上げることができます。
瞬間的な値動きに対応するために、スプレッドが狭く、取引コストが低い通貨ペアや商品を選ぶことが重要です。
スキャルピングは短期間で利益を上げることができる反面、リスクも大きく、トレード精度が低下すると大きな損失を出す可能性もあるため、注意が必要です。
スプレッドとは、簡単に言うと取引の際に発生する手数料のようなものです。
FX取引においての売値(Bid)と買値(Ask)は同じ通貨ペアでも価格が異なります。この売値と買値の差がスプレッドなのです。スプレッドはFX会社によって異なり、通貨ペアごとのスプレッドをFX会社のサイト等で閲覧することができます。
スプレッドは通常、狭いほどトレードコストが低くなりますが、市場状況や通貨ペアによって異なります。例えば、流動性の高いメジャー通貨(米ドル、ユーロ、円、ポンド)のペアの場合、スプレッドは比較的狭く、トレードコストが低くなります。一方、マイナー通貨やエキゾチック通貨の場合、スプレッドは広くなる傾向にあり、トレードコストが高くなる場合があります。
デイトレード
1日を単位としたトレードスタイル。1日の値動きを狙って、ポジションを持ち越すことなく、日中での決済を行います。
デイトレードではスキャルピングに比べて長時間のポジションを持つため、スプレッドの広い通貨ペアや、高いスワップポイントをもつ通貨ペアを選ぶことが一般的です。
デイトレードは、長期投資に比べて短期間で利益を上げることができる反面、リスクも大きく、十分なチャート分析や市場観察が必要であり、損切りの設定なども重要です。
スワップポイントとは、FX取引において、一定期間保有することで得られる金利差額のことを指します。一般的には、2つの通貨の金利差を基準として算出されます。
具体的には、通貨Aの金利が通貨Bの金利よりも高い場合、通貨Aを保有することで金利差額の分だけスワップポイントがプラスされることになります。逆に、通貨Aの金利が通貨Bの金利よりも低い場合、通貨Aを保有することで金利差額の分だけマイナスされることになります。
スワップポイントは、ポジションを維持するために必要なコストとして課せられる場合がありますが、ポジションを保有することで利益を得ることもできます。スワップポイントがプラスになると、それだけで追加の利益を得ることができます。
スワップポイントがマイナスになると、ポジションを維持するために追加のコストがかかります。この場合、ロールオーバーコストを回避するためにポジションを決済する必要があります。
スウィングトレード
数日から数週間程度の期間をかけてトレードを行うスタイル。
デイトレードと比較して取引頻度が少なく、ポジションを保有する期間も長めです。
そのため、ポジションを持ち越すことになるため、スワップポイントのプラスマイナスが影響を与えることに注意が必要です。
これらのトレードスタイルは、個人の性格やスケジュール、トレードの目的によって選択されます。
例えば、スキャルピングは短期的な利益を得たい人に向いている一方で、デイトレードやスウィングトレードは、より長期的な視点でのトレードができるため、仕事を持っている人や時間に余裕がある人に向いています。
デモトレードの重要性
FXにおいて、実際のお金を投資せずにトレードを体験できるデモトレードがあります。
デモトレードは、以下のようなメリットがあります。
- トレードの基礎知識やテクニカル分析の理解度を確認できる。
- トレードスタイルの選択肢を試せる。
- 実際のお金を投資する前に、リスクマネジメントの練習ができる。
デモトレードを通じて、実際の取引と同様の取引手法や注文方法を体験することができます。
そのため、デモトレードで十分な練習をしてから実際のお金を投資することが、よりリスクを抑えたトレードに繋がります。
また、自分に合ったトレードスタイルを見つけることもできるため、デモトレードはFX取引の初心者にとって非常に重要な存在と言えます。
FX取引の口座の選び方とおすすめ口座
FXを始めるにあたり、まずは自分に合ったFX会社を選ぶことが大切です。
以下にFX口座の選び方について解説します。
FX会社の選び方
FX会社の選び方で最も重要なのが、その会社の信頼性です。
信頼性の高いFX会社を選ぶことで、トラブルを回避し、安心して取引をすることができます。
以下にFX会社の信頼性のポイントをいくつか挙げます。
- 取引ツールの使いやすさ:FXトレードは自身の心理状態が取引の結果を左右することがあります。取引ツールの使いやすさ、安定性、充実度など、取引プラットフォームの品質が取引にかかるストレスを軽減してくれます。
- 運営年数:長年にわたって運営されているFX会社は、信頼性が高いと言えます。
- 顧客満足度:口コミやランキングサイトなどを参考に、顧客満足度が高いFX会社を選ぶことが望ましいです。
- 手数料:FX会社により、取引にかかる各種手数料が異なります。手数料の金額によって手元に残る運用額がかわりますので、手数料が低いFX会社が長く取引をするほど有利といえます。
おすすめ口座は?
FX初心者におすすめの口座は、手数料が安くて取引ツールが使いやすく、サポートが充実しているFX会社です。
その中でも、DMM FXはおすすめのFX会社の一つです。以下にその理由をいくつか挙げます。
- 取引ツールが使いやすい!DMM FXの取引ツールは、直感的に操作できるため、初心者にも扱いやすいと評判です。
- 取引手数料、ロスカット手数料、口座開設手数料、口座維持手数料、出金手数料、クイック入金手数料など、あらゆる手数料が無料!
- 口座開設をオンライン上で完結することができ、口座開設申込から最短1時間で取引を始められる。
- すべての操作をスマホで行うことができ、PCに匹敵する機能性があります。また、チャート発注も可能!
- PC版ツール『DMMFX STANDARD』はインストール不要で、簡単にアクセスすることができます。
- 取引結果をグラフ化し、問題点を分析することが可能。さらに29種類のカスタマイズ可能な豊富なテクニカルツールが搭載されています。
実際に利用しているユーザーの口コミやメリット・デメリットなどさらに詳しい内容は下の記事をご参照ください。
口座開設の注意点
口座開設には本人確認が必要であり、手続きには時間がかかる場合があります。
提出する書類の種類や承認までの時間は、FX会社によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
また、FX口座を開設する際には、以下の注意点にも注意が必要です。
- 口座開設に必要な情報は正確に入力する必要がある。
- 本人確認書類は偽造や改ざんができないようにする必要がある。
- 口座開設後は、セキュリティにも配慮して、パスワードの設定や定期的なパスワード変更を行うなどの対策が必要となる。
これらの点を十分に理解したうえで、FX口座の開設を行うことが重要です。
FXの取引の始め方
FX取引の始め方は以下の通りです。
FXの取引の始め方① 証拠金の入金方法と注意点
最初にFX口座に証拠金を入金する必要があります。
証拠金は取引の担保となるお金で、取引によって損失が生じた場合はこの証拠金から差し引かれます。
証拠金の入金方法には、銀行振込やクレジットカード、電子マネーなどがあります。
ただし、手数料や取り扱い時間などに注意する必要があります。
FXの取引の始め方② 通貨ペアの選び方と取引の開始
次に、取引する通貨ペアを選択します。
通貨ペアは、日本円と他の通貨の組み合わせで表されます。
例えば、米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/米ドル(EUR/USD)などです。
取引開始前には、相場情報やニュースなどを確認して、取引の方向性を予測することが大切です。
そして、売買する通貨ペア、取引量、注文価格などを決定し、注文を出します。
FXの取引の始め方③ 利確・損切りの方法とその重要性
注文が成立すると、ポジションが建ちます。ポジションが建ったら、利確や損切りの水準を決定します。
利確とは、為替レートが決めた水準に達した場合に、その時点で利益を確定することです。
一方、損切りとは、損失が一定額に達した場合に、その時点で損失を切ることです。
利確や損切りは、リスク管理のために非常に重要です。
取引に慣れるまでは、利益が出た場合はすぐに利確することをおすすめします。
以上がFXの取引の始め方の流れです。
取引においては、リスク管理を徹底することが大切です。
初心者は、まずはデモトレードで取引の流れを学び、リスク管理の方法を習得することをおすすめします。
FX取引初心者のためのQ&A
FX初心者が知っておくべき基本的な情報や注意点、失敗例、そして少額投資で始める方法について解説します。
FX初心者のためのQ&A① FX初心者がやるべきこととは?
FXを始める前に、まずは基本的な知識を身につけることが大切です。
市況ニュースや分析記事などを読んで、経済指標や相場トレンドの動向を理解することが必要です。
また、自分の投資スタイルを決めて、トレードプランを立てることも重要です。
FX初心者のためのQ&A② FXの危険性とは?注意点はあるのか
FXには、為替相場の急激な変動やスワップ金利、レバレッジ取引のリスクなどがあります。
投資額以上の損失を被ることもあるため、リスク管理が重要です。
また、信頼性の低いFX会社には注意が必要で、信頼できる会社を選ぶことも大切です。
FX初心者のためのQ&A③ FX取引に必要なものとは?
FX取引には、パソコンやスマートフォンなどのインターネット環境が必要です。
また、FX会社の口座開設が必要で、証拠金を入金する必要があります。
トレードに必要なツールやチャート分析ソフトなどもあるため、FX会社のサポートも重要です。
FX初心者のためのQ&A④ FX初心者が陥りがちな失敗例とは?
FX初心者が陥りがちな失敗例としては、過剰なレバレッジ取引や感情的なトレード、未熟な分析などが挙げられます。
また、相場が下落しても損切りせずにポジションを保持し続ける「ホールドロング」という手法も注意が必要です。
FX初心者のためのQ&A⑤ 少額投資で始める方法とは?
少額投資でFXを始める場合は、最小取引単位が小さいFX会社を選ぶことがおすすめです。
このような口座では、証拠金が少なくても取引ができるため、初心者でも気軽に始めることができます。
しかし、通貨ペアが少なかったりスワップ、スプレッドが他社と比べて劣ることもあるのでFX会社の比較をすることが重要といえます。
また、デモトレードを活用して、リスクを抑えながらトレードの経験を積むことも重要です。
まとめ
FXの概要と始め方について、おわかりいただけたでしょうか。
名前だけ聞くと怪しくて危険なイメージを持たれている方も多かったと思います。
しかし、この記事を読んでFXについて正しく理解し、活用できれば、FXだけでなく他の金融商品にも応用できる知識や考え方が身につくと思います。
興味を持たれた方は、口座開設申込から最短1時間で始めることができるDMM FX で取引を始めてみてはいかがでしょうか。
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