FX取引は難しそうだから、自動売買ツールを使って始めてみたいな
けどお金をよくわからないシステムに預けるのは不安・・・
始める前によく知っておきたいな!
この記事を読むことで、FX自動売買のメリットとデメリットを理解し、より賢い投資判断ができるようになります。
FX自動売買ツールとは
FX取引を自動化するためのソフトウェアです。これはプログラムされたアルゴリズムに基づいて特定のパラメーター(価格、タイミング、数量など)で取引を実行します。
つまり、人に代わってソフトウェアが取引を行うので、FX取引を人間が行う場合とは異なるソフトウェア特有のメリット・デメリットを知っておく必要があります。
FX自動売買ツールのメリット
まずはメリットを解説します。
FX自動売買ツールで取引を行うメリットは
・24時間取引可能
・感情の影響を受けにくい
・多元化によるリスク分散
・効率的なリスク管理
・初心者でも取引可能
などがあります。
FX自動売買ツールのメリット① 24時間取引可能
FX自動売買ツールのメリット①は24時間取引ができることです。
FX市場は世界中で取引が行われており、24時間開いています。FX自動売買ツールを使用すると、自分が寝ている間や他の仕事をしている間でも取引が可能になります。これにより、機会損失を防ぐことができます。
また、プログラムされた戦略に基づいて24時間体制で取引を行うため、取引の質と量を向上させることができます。
FX自動売買ツールのメリット② 感情の影響を受けにくい
FX自動売買ツールのメリット②は感情の影響を受けにくいことです。これは人間とソフトウェアの最大の違いとも言え、また人間の弱点でもあります。
例えば、市場が急落した時にパニックになり、計画していたよりも早く売却してしまう、または市場が急騰した時に欲が出て、計画していたよりも遅く売却してしまうなど、感情に流されてしまうことはよくあります。しかし、FX自動売買ツールを使用すると、あらかじめ設定したルールに基づいて取引が行われるため、感情による影響を大幅に減らすことができます。
また、取引を自動化することで、市場の動きを常に監視する必要がなくなり、投資に対するストレスを軽減することができます。これは、長期的な投資戦略を維持する上で非常に重要な要素です。
FX自動売買ツールのメリット③ 多元化によるリスク分散
FX自動売買ツールのメリット③は、多元化によるリスク分散が可能になることです。
FX自動売買ツールを使うことにより、
・戦力の多元化
・通貨ペアの多元化
・時間帯の多元化
が可能になります。
戦力と通貨ペア、取引の時間帯を多元化することにより、ある戦略や通貨ペア、取引時時間で損失が出ても、他の戦略や通貨ペア、取引時間で利益が出ていればリスクを分散することができます。
様々なFX自動売買ツールによって、システムの種類や通貨ペアが異なるので、自身の目的に合い、またリスクが分散できるような自動売買ツールを選ぶことが重要です。
初心者の方にもおすすめのFX自動売買ツールを比較した記事を用意していますので、ご参考になれば幸いです。
FX自動売買ツールのメリット④ 効率的なリスク管理
FX自動売買ツールのメリット④は効率的なリスク管理が可能になることです。
上記のメリット③で挙げた多元化によるリスク分散に加え、FX自動売買ツールは設定したルールに基づいて取引を行うので感情的な判断によるリスクを排除し、一定のルールに基づいてリスク管理を行うことができます。
その他にもFX自動売買ツールは、設定した損切りラインに達した場合に自動的に取引を終了する機能を持っています。これにより、大きな損失を出すリスクを抑えることができます。
FX自動売買ツールのメリット⑤ 初心者でも取引可能
FX自動売買ツールのメリット⑤は初心者でも取引可能な点です。これは非常に大きなメリットです。
FX取引は通常、市場の動向を理解し、テクニカル分析やファンダメンタル分析などの知識を身につけることが求められます。これには時間と経験が必要です。しかし、FX自動売買ツールを使用すれば、これらの知識がなくても取引を開始することが可能です。ツールが市場の動向を分析し、適切な取引のタイミングを自動的に判断します。
また、システムによっては人気のFX投資家が行う取引と連動するようなものもあり、熟練した投資家と同じ運用成績を初心者でも狙うことができます。
FX自動売買ツールのデメリット
ここまではFX自動売買ツールのメリットについて解説しましたが、デメリットもあります。
具体的には
・システムの不具合
・市場環境の変化への対応
・過度な信頼
・独自の戦略が必要
・初期投資と維持費用
などが挙げられます。
FX自動売買ツールのデメリット① システムの不具合
FX自動売買ツールのデメリット①はシステムの不具合がある可能性についてです。
不具合の種類については、以下のようなものが考えられます。
プログラムのバグ
FX自動売買ツールはソフトウェアであり、プログラムにバグが存在する可能性があります。これにより、予期しない取引を行ったり、取引が停止したりする可能性があります。
システムのダウンタイム
インターネット接続の問題やサーバーの問題などにより、システムがダウンし、取引が一時的に停止する可能性があります。これにより、重要な取引のチャンスを逃すことがあります。
アップデートの問題
ツールのアップデートにより、既存の取引戦略が正常に機能しなくなる可能性があります。また、新しいバージョンにバグが含まれている場合もあります。
セキュリティの問題
FX自動売買ツールは、ユーザーの重要な金融情報を扱います。ツールのセキュリティが弱いと、情報漏洩やハッキングのリスクがあります。
これらの問題を避けるためには、信頼性の高いツールを選び、定期的にシステムの状態を確認し、必要なアップデートを行うことが重要です。また、ツールの選択だけでなく、自身でのリスク管理も重要となります。
FX自動売買ツールのデメリット② 市場環境の変化への対応
FX自動売買ツールのデメリット②としては、市場環境の変化への素早い対応が難しい点があります。
市場環境は常に変化しています。経済指標の発表、政治的な出来事、自然災害など、様々な要因により為替レートは変動します。
これらの変化は予測することが難しく、またそれぞれの出来事が市場に与える影響も異なります。
FX自動売買ツールは、あらかじめ設定したルールに基づいて取引を行うため、これらの市場環境の変化に素早く対応することは難しいです。
例えば、大きな経済指標の発表により市場が大きく動いた場合、自動売買ツールはその変化を予測して取引を調整することはできません。
FX自動売買ツールのデメリット③ 過度な信頼
FX自動売買ツールのデメリット③は、FX自動売買ツールを過度に信頼してしまう事です。
ソフトウェアや組み込まれたシステムを信頼しすぎると、自身の市場環境の変化に対する対応力が不足したり、システムの不具合が発生した時の対応が遅れるといったデメリットがあります。
その他にも市場を分析し取引をしたり、損切などのリスク管理を行うといった投資判断を放棄してしまう恐れがあります。
これらのデメリットを理解し、FX自動売買ツールを適切に利用することが重要です。ツールはあくまで補助的な存在であり、最終的な投資判断は自己責任で行うべきです。
FX自動売買ツールのデメリット④ 独自の戦略が必要
FX自動売買ツールのデメリット④は、ツールを使うことについての独自の戦略が必要な場合があることです。
システムの種類によってはストラテジー選択型やストラテジー設定型というものがあり、
このようなシステムはあらかじめFX会社によって用意されたストラテジー(戦略)を選択して取引を行ったり自身でストラテジーをカスタマイズして取引を行う必要があります。
つまり、システムによってはFX取引についての知識を学んでおかないと始められないといったデメリットが存在します。
FX自動売買ツールのデメリット⑤ 初期投資と維持費用
FX自動売買ツールのデメリット⑤は初期投資と維持費用がかかる場合があることです。
一般的にFX自動売買ツールはスプレッド(手数料)が高めに設定されています。
非公開の会社や1銭を超える会社も多く、長く取引を続けていくと利益が狙いにくくなります。
しかし、最近では0.2銭などとスプレッドがとても狭い会社もあるので、自動売買ツールを提供しているFX会社ごとのスプレッドを調べておくといいでしょう。
まとめ
FX自動売買ツールで取引を行うメリットとデメリットは
・24時間取引可能
・感情の影響を受けにくい
・多元化によるリスク分散
・効率的なリスク管理
・初心者でも取引可能
・システムの不具合
・市場環境の変化への対応
・過度な信頼
・独自の戦略が必要
・初期投資と維持費用
などです。
FX自動売買は、そのメリットとデメリットを理解し、適切に活用しましょう。
FX自動売買ツールにはどのような種類があるのか、またおすすめのツールについては以下の記事で詳しい解説していますのでご覧ください。
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