ファイナンシャルプランナーは受験希望者が年々増加傾向にある人気資格です。
先日訪れた書店の資格コーナーでも参考書の多さが際立っていました!
金融関係の仕事に就かれている方が多く受験しているようですが、自分の将来のために取得しておこうと考え受験される方も多いようです。
私もその考えで受験しました。
しかし、どのような学習方法が効率的に勉強できるのか、疑問に思われている方が多いのではないでしょうか。
私は、ファイナンシャルプランナー2級の勉強をテキストのみでしていて、試験で不合格だったことがあります。
しかし、学習方法を変えることで次回の試験では合格することができました。
この記事では、ファイナンシャルプランナーの受験を考えていて、勉強を始めようとしている方におすすめの学習方法と教材、試験でおすすめの電卓をご紹介します。
先におすすめの学習方法をお伝えすると、動画学習です。
なぜ、動画学習がおすすめかというと、
テキストだけでは難易度が高く、高額な予備校に通うほど難しくないからです。
これからFP試験の概要と、動画をおすすめする理由をお伝えしますので、FP試験の受験を考えている方は参考にして見てください。
ファイナンシャルプランナーの資格と受験方法
ファイナンシャルプランナーの資格は国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士(3~1級)と日本FP協会が認定する民間資格のAFP・CFP®があります。
FP3級に受験資格はないのでまず3級を受験することをお勧めします。
FP2級には受験資格があり、
- FP3級を取得している
- FP実務経験が2年以上ある
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了する
このどれかを満たさなければなりません。
ここからがすこしFP資格のややこしいところなのですが、上位資格に国家資格のFP1級と民間資格のAFP・CFP®があり、受験資格が複雑になります。
詳しくは金財のファイナンシャル・プランニング技能士検定の体系をご参照ください。
民間資格のAFPに関してはFP2級を取得し、日本FP協会が指定する教育機関でのAFP認定研修を修了すると取得できますが、CFP®と1級FP技能士は難易度がかなり高いです。
また、民間資格のAFP・CFP®に関しては更新制になっていますので注意が必要です。
私自身はFP2級合格後、学習した内容を忘れないようにするためにAFPを取得しましたが、初学者の方はまずは2級合格を目指されてはいかがでしょうか。
試験日はCBT試験(全国で随時受験でき、テストセンターのPCにて解答)となります。
申し込みは日本FP協会か金融財政事情研究所(きんざい)HPから行えます。
ファイナンシャルプランナーの試験範囲
試験範囲や内容はFP協会ときんざいで異なりますが、私が受験したFP協会の試験では
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
の6つ範囲から出題されます。
3級、2級とも学科試験と実技試験がありますが、3級は学科、実技ともにマークシート形式です。
2級になると、学科試験はマークシート形式で、実技試験は筆記試験となります。
学科試験と実技試験の両方とも100点満点中60点以上あれば合格で、片方のみの合格者は、次回の試験で合格した試験を免除してもらえます。
試験に関しては意外に筆記試験のほうが合格率が高く、私自身も筆記試験のほうが簡単に感じました。
ファイナンシャルプランナーの学習方法
学習方法は、はじめに紹介した動画学習がおすすめですが、
3級は市販の参考書だけの独学で十分合格を狙えます。
試験範囲は広いですが、問われる内容は初歩的なものです。
また選択問題が三問択一なのも合格しやすい要因だと思います。
しかし、
2級は独学だけでは合格するのが難しくなります。
2級に関しては難易度が一気に高くなり、合格率も半分ほどになります。
問われる内容が3級よりも難しくなり、学科試験の問題が四問択一となります。
また、筆記試験では、電卓を用いたキャッシュフロー表の計算や土地の容積率の計算など、計算方法を知っていないとそもそも解けない問題が多く出題されます。
私は3級試験はそれほど勉強しないでも合格できたのですが、
不合格の1番の原因は、
広い範囲の試験内容を継続的に学習できなかったことです。
つまり、勉強をサボりがちだったということですね。
テキストだけの独学では机に向かい続ける集中力が維持できませんでした。
そこで、テキストでの勉強は自分で学習する量を決めていたせいで甘えが出てしまったのだと思い、動画で授業を受けることで講義が終わるまでは勉強を終われない環境を作ろうと考え、
スタディング FP講座 の2級を購入しました。
スタディングを選んだ決め手は、
実際に講義を受けてみた感想としては、
重要な部分を絞り込んで講義をしてくれているので、広い試験範囲を効率よく学習できました。
スタディングはスマートフォンがあればどこでも動画講義を受けることができます。
また、問題演習やAIを使った問題復習もスマートフォン1台でできるので通勤通学や休憩時間など、スキマ時間でいつでも手軽に学習できるところが魅力的です。
また、教育訓練給付制度(一般教育訓練)の利用で受講料の20%が支給されます。
詳しくは教育訓練給付制度(一般教育訓練)のご案内をご覧ください。
一通り講義を受けて試験対策動画も確認して臨んだ2回目の試験は、
この結果に関しては、私にとってはテキストよりも動画での学習方法が向いていたのだと思います。
参考書だけでは理解しにくい、学習が継続できないという方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ファイナンシャルプランナー試験におすすめの電卓
試験で使用できる電卓はFP協会、きんざいともに規定があります。
計算機について
(1)
計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど試験監督者が使用不可の措置をとることがあります。また、ケースによっては受検を無効とさせていただく場合もあります。イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、
売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。※ 使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
(2)
計算機は故障に備えて複数台、持参できますが、一度に使用が可能な台数は1台限りです。使用する計算機以外は、カバン等へしまってください。※ 試験中の計算機の交換につきましては、試験監督者の許可が必要となります。(3)
日本FP協会より引用
試験会場での計算機の貸出しは一切行いません。
計算機(下記の各条件に該当するもの1台に限る)
電源内蔵のもの
演算機能のみを有するもの
使用可…√、%、消費税に係る税込・税抜、売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、マルチ換算についてのキー、定数計算機能、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキー
使用不可…関数計算機能〔Σ(シグマ)、log等〕、複利計算・ローン計算機能、紙に記録する機能、音〔タッチ音、音階、音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能、等を有するもの
数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの
外形寸法がおおむね26cm×18cmの大きさを超えないもの
※持ち込んだ計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど、試験監督者が使用不可の措置を取ることがあります。持参する計算機の機能につきましては、十分にご注意ください。※試験会場での筆記用具・計算機の貸出しは、一切行いません。
一般社団法人 金融財政事情研究会 より引用
上記にもあるように、関数計算や複利計算、ローン計算などの高度な計算機能やプログラム機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能など搭載さてていると使えない電卓があります。
実際に私も試験当日の持ち物検査で電卓の使用を禁止されている場面を見た経験があります。
電卓が使えなくなると、キャッシュフロー表の計算や建ぺい率・容積率の計算、税金の計算など、解けない問題が多く合格する可能性が低くなってしまいます。
さらに、数字の見やすさやボタンの押しやすさなど、使用感によってはストレスになってしまう事もありますので、電卓選びは意外かもしれないですが、とても重要です。
私がおすすめする電卓は、実際に3級、2級ともに使用して合格することができた
カシオ MW-100TC です。
おすすめの理由としては
- 画面が大きく数字が見やすい
- ボタン大きく押し間違いが起こりにくい
- 無駄な機能がなくシンプルなので使いやすい
- コンパクトなサイズで持ち運びがしやすく、机の上でも邪魔にならない
などがあります。
個人的にはボタンを押したときの感触もマットな感じで気に入っています。
まとめ
FP試験は、出題される学習内容のすべてが自分の将来を考える際にとても役に立つものばかりだと思います。
2級までは継続して学習できれば誰でも合格を狙える難易度だと思います。
自分に合った学習方法を見つけることが、最短合格への第一歩だと私の体験から感じましたので、皆様もいろいろな学習方法を試されてみてはいかがでしょうか。
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