【始める前に見て!】ポートフォリオ運用と株式のおすすめ評価方法

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ちんうなぎ
この記事の執筆者。

サイト運営をしながら投資について学んでいます。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)

私が所属するFP協会の雑誌で人生100年時代についての特集がありました。

長寿化が進む中、働き方や年金についての法律の改正が進んでおり、私たちもいままでとは異なる新しい人生設計について考える必要がありそうです。

人生設計の中でもとても大切なお金の問題について、投資の観点からいろいろな記事を投稿しておりますが、今回は、投資をするなら知っておきたいポートフォリオ運用についてご紹介します。

この記事では、投資を始めたばかりの方に、ポートフォリオ運用の概要とポートフォリオの一つである株式の評価の方法を知ってもらうことで、ポートフォリオの作成や見直しに役立ててもらうことができます。

ポートフォリオ運用についてはつみたてNISAの記事で少し触れましたが、より細かくご説明します。初めて投資はつみたてNISAがおすすめです。詳しい解説は下の記事で解説しています。

目次

ポートフォリオ運用とは

ポートフォリオ運用とは、

資産を株式や債券、不動産といったさまざまな金融商品に分散して運用する手法

のことです。

投資には必ずリスクが伴うため、極端な例ですが、1種類の金融商品に全財産をつぎ込んでしまうと、その金融商品が値下がりすると自身の資産がトータルでマイナスになってしまいます。

そこで投資先を複数にすることで、ある資産が値下がりしてもほかの資産の値上がりでカバーできて、トータルではマイナスにならない場合があり、リスクを抑えることができます。投資をしなくても、預金だけでは物価の上昇で金銭の価値が下がるインフレリスクがあります。

このようなことから分散投資にはリスクを軽減するメリットがありますが、

異なる資産に投資する際の配分が運用に大きな影響を与えます。

そのため様々な指標を参考に自身の目的にあったポートフォリオを作成することが重要です。

第4期中期目標期間(2020年4月1日からの5カ年)における基本ポートフォリオ 出典GPIFhttps://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

ポートフォリオ運用でできるだけリスクを軽減するためには、

値動きの異なる金融商品を組み合わせる

必要があります。

ここからは株式にフォーカスした評価方法について解説します。

相関係数


銘柄の値動きの関連性を表す指標を相関関係といいます。同じ値動きの相関係数を+1異なる値動きの相関係数を-1とし、+1に近づくほど同じ値動きをするためリスクが大きく、-1に近づくほど異なる値動きをするためリスクが小さいと考えます。

例としてソニー(証券コード6758)と任天堂(証券コード7974)の相関係数を調べてみます。

本来、相関係数を計算するためにはとても複雑な計算式を用いますが、エクセルでCORREL関数を使うと簡単に計算できます。2021年4月6日から2021年5月7日の相関係数を計算すると0.78344となります。つまり、正の相関があり、同じような値動きをしているためリスクが大きいと判断できます。

収益率

投資額に対して、利子や配当収入(インカムゲイン)や値上がり益(キャピタルゲイン)といった収益がどれぐらいになるかという割合を投資収益率といいます。

株式投資では、将来の投資収益が不確実なため、投資によって期待できるリターンを予想して計算する必要があります。予想収益率に、ある事象での収益率(生起確率)を組み込んで平均値をとったものが期待収益率といい、

投資をすることで予想される将来の収益率

が計算できます。

例えば、A社の株を買うとして、今後起こる景気の確立を

好景気40%

現状維持30%

不景気30%

としましょう。

景気による収益率を

好景気なら20%

現状維持10%

不景気-10%

とします。

このときA社の期待収益率は8%となります。

ポートフォリオにおける期待収益率は

ポートフォリオに組み込む各資産の期待収益率を組入比率で加重平均すると求められます。

この計算ができると、将来何となく儲かりそうといったあいまいな予想から精度を上げることができます。

分散と標準偏差

先ほど説明したポートフォリオの期待収益率のばらつきを測る尺度に分散標準偏差があります。分散や標準偏差が高いほどリスクが大きくボラティリティが大きいとも言います。

先ほどのA社の期待収益率は8%でした。分散を計算すると、

この結果は156となります。標準偏差は√分散で計算でき12.5%となります。

データが正規分布に従っている場合、

①データの約68%が「(平均)±(標準偏差)」内に収まる。

②データの約95%が「(平均)±(標準偏差の2倍)」に収まる。

という法則があり、

①8%+12.5%~8%-12.5%=20.5%~-4.5%の範囲に約68%の確率で収まり

②8%+2×12.5%~8%-2×12.5%=33%~-17%の範囲に約95%の確率で収まる

ことが予想されます。

ここで重要なのが、最悪-17%の損失が出る可能性があるということです。標準偏差を求めることで、投資しようとする銘柄が最悪たたき出す損失を予想することができます。

まとめ

いかかでしたでしょうか。組み込もうとする金融商品の相性や収益率、収益率の振れ幅を計算できると、より精度の高いポートフォリオ運用ができます。今回は株式の評価方法について解説しましたが、おそらく個人投資家でここまで細かく計算しながらポートフォリオ運用をしている方は少ないかと思います。しかし、試してみて損はないかと思いますので、ぜひ実践してみてください。

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